YSくまざわクリニック院長のブログ

とにかく受診したいと思うクリニックを目指して

2月18日イムズビル紀伊国屋書店でトークショーを開催します!!

2月18日にイムズビル4階にある紀伊國屋書店トークショーを開催します。

https://www.kinokuniya.co.jp/

紀伊國屋書店さんのご協力を頂いて、

YSこころのクリニック宮島賢也先生といっしょに

「うつ」症状から抜け出すためにできることを

お話しできればと思います。

宮島先生が1月末に大変興味深い本を出版されました。

読みやすくて実践しやすくていい本です!

トークショーは1回約1時間のお話を1日3回計画しております。

熊澤もがんばります。

みなさん是非ご参加ください。

 

『うつヌケ』著者として有名な田中圭一さんが
うつトンネルを抜けるきっかけとなった、
『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』の著者である宮島ドクターと
心と体のトータルケアを目指して診療の他、食生活アドバイスなどを行い
天神の保健室として患者さんに絶大な信頼を得ている熊澤ドクター。
二つのクリニックのドクターがうつヌケ方法を伝授します。

熊沢クリニックイベント画像.jpg

【概要】
日時:2018年2月18日(日) 
①11:00~12:00
②13:00~14:00
③15:00~16:00
定員:整理券配布は各回先着20名様
会場:紀伊國屋書店天神イムズ店内特設会場
※整理券をお持ちでない方も立ち見でご参加いただけます。
申込み方法:事前に店頭またはお電話(092-717-5871)にて承ります。

【お問い合わせ先】
紀伊國屋書店天神イムズ店 (092-717-5871)
営業時間:10:00~20:00

理想のクリニックを目指して 石川県の浦田クリニック

 

YSくまざわクリニックは理想のクリニックを目指し歩き始めたばかりです。

石川県に20年以上進んだクリニックが実在します。

浦田クリニックです。ケア、癒しの空間です。

昨年見学に行きました。えっ!ここ、何?!

施設の規模がすごい。行くだけで気分がいい。元気になる。

健康のための治療がすべてがそろっている。

運動、食事、自由診療、保険治療、人間ドック、アロマなど。。。。

見学に行くと、診察待合室の隣がガラス張りの大きいプール、

そこに70歳以上の男女の方々が水着来てエクササイズをしている。

ジムに行くと、20歳代の方と80歳くらいの方がとなりに並んで自分の

メニューを黙々とこなしている。

カルチャーショックでした。

アロマのセラピー室や徹底した食事療法に基づくレストランもありました。

ここに住みたい!と県外から移住者がいました。

間違いなく健康で長生きします。

浦田哲郎先生のお話もお聞きすることができました。

すごい熱意とボランティア精神。人間じゃないような存在感。

 

YSくまざわクリニックには、安心してお勧めできるメンタル治療、YSメソッド

があります。

これを基盤にして浦田クリニックに近づけるよう精進していきます。

 

是非、浦田クリニックのHPを見てください!!

 

urataclinic-sqolk.jp

症例1:統合失調症の患者さん

患者さん 65歳女性 夫と子供の4人暮らし

 

当院受診までの経過

約10年前に2人の子供の進学の費用に対する経済的な不安から

自殺願望や幻聴を認めるようになり精神科を受診。

統合失調症と診断された。以後3回の入院を繰り返した。

自宅では家事、炊事はできず、夫が献身的に介護した。目が離せない為、

夫は自分の時間が持てず、介護の疲労が重なっていった。

長期間薬を飲んでも改善する兆しがなかった。

2017年10月娘さんの勧めで当院初診。

 

症状

・上肢のふるえ(振戦)

・表情は乏しく無関心で、質問しても答えるのに少し時間を要した。

・幻聴

・物忘れが多く、一人で外出できない。炊事洗濯もできない状態。

 

検査

血液検査で軽度の甲状腺機能低下症を認めた。

 

治療

統合失調症に効果のあるビタミンB3(ナイアシン)を始め、ビタミンCや

 ミネラルを処方した。

甲状腺ホルモン剤を開始。

・食事は低糖質、高たんぱく食を指導した。

・YSメソッドによるハートケアカウンセリングを本人のペースに合わせて開始した。

・今まで処方されていた抗精神病薬はきちんと継続。

 

経過

・治療開始後症状は速やかに改善の兆しを見せた。

・表情が穏やかになり、笑顔も見られるようになった。

・また自分から話しかけてきたり、テレビをみて感想を言えるようになった。

・洗濯、掃除も一人でできるようになり、買い物も一人で行けるようになった。

・幻聴は半分に減った。

・上肢のふるえ(振戦)は薬の副作用であり、減量や中止はしていないが、軽減は

 している。(かかりつけの精神科医と連携し、抗精神病薬を減量してく予定。)

・できなかった料理は一人でほぼできるようになった。以前は材料が余っても無関心

 だったが、これは今度この料理に使おう。」と言うようになった。

・入浴も一人でできるようになった。洗髪は夫がサポート

 

ご主人の感想

・普通の状態がゼロ、最悪の精神状態が10とすると今は3くらいです。

・今まで10年間の精神科での治療は何だったのか?と思います。

・妻とテレビ見ながら世間話ができるのがうれしいです。

 

 

成長ホルモン② 加圧トレーニングで増えます。

成長ホルモンは運動で増やすことができます。

 

成長ホルモンを安全に楽しく、体調を良くしながら増やすには、

加圧トレーニングが有効です。

加圧トレーニングは腕や足の付け根にベルトを巻いて加圧し血流を一定制限することで

筋肉内に乳酸が生成されるため、成長ホルモンがたくさん分泌されます。

 

私自身もともと運動が苦手です。ダンベルで筋トレをしたくらいです。

自分で運動しても、これでいいのか?自分に合っているのか?と不安でした。

結局肩を痛めて3か月で辞めてしまった経過がありました。

友人のDrが加圧トレーニングを勧めてくれていましたが、忙しいを理由に実践して

いませんでした。

昨年10月から勧められた加圧トレーニングのジムに通うようになりました。

ここではマンツーマンで自分のペースでコーチしてくれます。

また足底反射区療法もいっしょに受けられるので相乗効果で効果が早いと思います。

 

短時間で効率よく、自分に合ったペース、プログラムで、かつ

マンツーマンで受けられるので、

自分にはあった運動と思います。

みなさんも自分に合った運動を見つけてください。

 

f:id:kumakuma1111:20180125193042j:plain

f:id:kumakuma1111:20180125192457j:plain

 

成長ホルモン① 

成長ホルモンアンチエイジング、うつ、免疫力UP、健康維持にとても大切なホルモンです!

 

患者さんから、 

「運動不足を解消したいので何したらいいんですか?」

「マラソンやジムの激しいトレーニングは苦手なんです。」

「自分でするのって長続きしないです。」

という質問が少なくありません。

こういう質問は大歓迎です。

 

運動しないと体と心のバランスが保てないと本能で自覚し始めるのは

40歳から50歳くらい、男性も女性も更年期に差し掛かる年代が多いです。

私たちは健康維持する上で運動は大事ということは理屈抜きにわかっています。

 

当院でアンチエイジングの血液検査で成長ホルモンを測定します。

年令とともに低下するのは当たり前ですが、運動不足の方では特に低値です。

 

成長ホルモンはアンチエイジングで最重要ホルモンの一つとされています。

10代までは成長に関係し、20歳以降は細胞を再生し、組織を修復するホルモン

となります。

10年間で約14%ずつ低下すると言われています。

成長ホルモン量は、若者では23時~3時までに多く分泌されますが、

老年ではピークがありません。

 

成長ホルモンの働きは

・うつの改善

・皮膚の弾力UP

・免疫機能のUP

・骨密度の改善

・運動能力の向上、筋力UP

・睡眠や疲労の改善

・体脂肪の減少

・食欲の改善

 

次回はどうすれば成長ホルモンを増やすことができるのかをお話しします。

 

 

 

 

 

味覚障害について

最近味覚障害で受診される方が多くなりました。

 

味覚障害の原因には以下のようなものがあります。

  • 舌炎

  熱い食べ物による火傷、義歯によるキズ、ウイルスによる感染などがあります。

  • 栄養の問題

  ビタミン不足:ビタミンB12葉酸(ビタミンB9)

  ミネラル不足:亜鉛、鉄不足

  • 薬の副作用

  降圧剤、抗けいれん薬、尿酸治療薬など

  • 歯の問題

  歯周病、入れ歯

  • 口腔内乾燥症

  唾液の分泌が減ったり、口呼吸で口腔粘膜の水分が失われるため口腔内が乾燥し、

  ドライマウスとも呼ばれています。

  原因としては、加齢や、良く噛まないで早食いをする食生活、生活習慣病、精神的

  なストレス、薬の副作用などが挙げられます。

  シェーグレーン症候群、口腔内カンジダ症といった特殊な病気

  • 病気に合併する場合

  〇 うつ病

  〇 糖尿病

  〇 肝障害

  〇 腎障害

  〇 甲状腺の病気

  〇 炎症性腸疾患:クローン病、胃や小腸の術後

  〇 感染症:歯肉炎、ヘルペス副鼻腔炎、インフルエンザ、口腔内カンジダ症、

  〇 神経系疾患:顔面神経麻痺(ベル麻痺)、グランバレー症候群、

    多発性硬化症パーキンソン病

   〇 中枢神経系の病気:腫瘍、出血

亜鉛が多く含まれている食物

牡蠣、ココア、緑茶、抹茶、ごま、肉、魚、海藻、豆類など

YSくまざわクリニックでできること

1)口腔内の診察

舌に炎症がないかどうか、歯科金属、歯周炎、義歯の影響

( 歯科医に御紹介する場合もあります。)

2)血液検査

亜鉛、フェリチン(貯蔵鉄)、肝機能、腎機能、糖尿病のチェック

3)診察、血液検査結果に基づく生活指導、ビタミン、ミネラルの処方

 

治療の引き出しはたくさんあります。~食事~

気になる症状に対して行う治療法はひとりひとり違います。

症状がなくても未病対策は大切です。

食事療法は治療の一番ベースです。

 

〇 食事

 

基本は低糖質、高タンパク質

便利で簡単でおいしく食べられる時代です。その反面、糖質(炭水化物から食物繊維を

除いたものを糖質と言います。)が多くなりがちです。

なるべく低糖質にしてタンパク質を十分に補う必要があります。

重病でない方は週1回はおもいっきり好きなものを食べる日をつくってください。

がんばりすぎると逆効果の人もいます。

また油が偏らないように心がけることも大切です。

偏った植物油の害が問題にされており、動物性油の必要性も評価されています。

keyword: キャノラー油、亜麻仁油、ギー、オリーブオイル、マーガリン、

ショートニング

食材の質や食品添加物

例えば卵・・・鶏の育つ環境や餌の質によって卵の質は違うことは想像できますね。

添加物だらけの食品は少なくありません。

サプリメントもそうです。

言い出したらきりがありませんが知識は必要です。

 

自然治癒力について その2 傷のお話

ホームページにも書いていますが、

けがした時に

〇キズを水につけたら雑菌が入るからぬらしてはいけない。

〇消毒しないとキズが化膿する

〇汁が出るからキズは乾燥させたほうがいい。

〇かさぶたになったら治ったようなもの

 

昔はこれらはすべて常識でした。

でも今ではすべて間違いです。

 

〇キズはすぐ水道水で洗うこと。日本の水道水には雑菌がありません。

〇消毒液で菌は死にますが、一時的ですぐ繁殖します。正常細胞にかなりのダメージを

与えるので逆効果です。

〇傷から汁が必ず出ます。この汁に傷を治すいろんな細胞が含まれており、汁が乾燥し

ないようしないといけません。

〇かさぶたができるということは、傷の表面が乾燥したため、皮膚や細菌の死骸がかさ

ぶたになったのです。

 

キズから出てくる汁(浸出液)こそが我々が持っている自然治癒力です。

消毒薬や軟膏などの薬が必要ではないのです。

擦り傷、切り傷、やけどは消毒をせず、流水で洗って、乾燥させないグッズで治療する

のが基本です。

昔からある安い絆創膏(バンドエイド)は傷を隠すだけで、治療には役立ちません。

傷が乾燥するからです。

 

 

 

自然治癒力について その1

私たちには自然治癒力があります。

風邪ひいても、キズができても自然に治す力を持っています。

しかし、この力はいつでもフルで発揮できるわけではないようです。

 

ストレスが多くなると体調を崩す、病気になるということは

みなさん理屈ぬきに体感していると思います。

ストレスはいいストレスと悪いストレスがあります。

人前でスピーチをすることは緊張しますが、達成感や人からほめられたり

して心地よい状態になるとすれば、これはいいストレスです。

悪いストレスは、例えば子供の頃に失敗してトラウマになっていること、

人間関係のトラブルなどです。

悪いストレスがたまっていくと自然治癒力が発揮できなくなります。

その結果、体調不良、病気になるわけです。

 

当院のハートケアカウンセリングでは、

このたまった悪いストレスをプラスに変えて

自然治癒力を引き出します。

自然治癒力というと、難病、がんなどの病気をイメージしますが、

うつや朝起きれない、疲れやすい、人間関係がうまくいかない場合も同じです。 

 

自然治癒力が十分引き出されると、努力しなくても全自動でトラウマや悩みは

溶けてなくなっていきます。

そうすると病気が好転したり、軽くて済んだんリ、治療がスムーズにうまくいくことに

つながります。

 

 

 

風邪は体のSOS

5年以上前のある晩のこと、私は当直をしていました。

30歳くらいの男性が風邪症状で受診され、風邪薬だけでもらえばすぐ帰りたい

ような話を看護師にしていました。

カルテではその患者さんは月1回くらい風邪で受診していました。

アルコール、たばこ、・・・

熊澤「仕事大変でしょう。」

「えぇ、まあ・・・」

 

涙が込み上げて必死でこらえている。

右手にユンケルを持って。

薬を貰いに来たんじゃないとわかりました。

 

「なんでわかるんですか?」

「毎日忙しすぎて帰宅してシャワー浴びて寝るだけです。仕方ないかなって。」

 

熊澤「薬は出しますけど、休養が一番ですね。栄養も。食べすぎだめですよ。

糖質はとりすぎないように。ビタミンはこれが・・・・」

 

仕事のストレスでアルコール、たばこでストレス発散し、体が悲鳴を上げ、

風邪症状でSOSを出していました。

 

会社のストレス、上司のこといろいろ話をしてくれました。

ストレスが原因であり、栄養、休養の大切さを説明して薬を出そうとしたところ、

「いえ、薬は要りません。お話しして気持ちが軽くなったので、ビタミン剤買って

帰ります。まさか病院でグチ聞いてもらえると思いませんでした。」

とちょっと元気になって帰っていきました。

 

ゴミを吐き出せずため込むと、

その人が持っている自然治癒力が発揮できなくなります。

病気は気づきです。不幸なことばかりではありません。

「おい、違うだろ!不自然だろ!」と教えてくれていると思います。

高校の倫理社会の教科書に「自然に帰れ」というルソーの言葉があり、

意味も解らず覚えていたのを思い出しました。

 

この患者さんの最後の言葉を聞いて、夜中に当直してよかった!

と思う自分に気づき、開業を決意した瞬間でもありました。

f:id:kumakuma1111:20180111145620j:plain